デザイナーズBLOG
2021.07.12(更新日:2021.11.04)
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こんにちは、まんねんです。
デザイン事務所から独立した当初、少しの間、講師紹介サイトのような所に登録して、1対1でIllustratorとPhotoshopを教えていた時期がありました。
やっていたのは1年半ほどでしたが、ありがたいことに多くの申し込みをいただき、700人以上に教えました。実績やスキル的にも、信頼をおいていただけたようで、サイト内では何千人かいる講師の中でも1位の申込者数でした。
そのほとんどがPhotoshop初心者・中級者だったので、何を知りたいのか、どんなことにつまづくのか、などは大体理解しています。その上で、本の選び方とあわせて、オススメできる本を選んだので、紹介します。
これからPhotoshopを勉強したい!使いたい!という人が、最初にやることは、その目的を決めることです。むやみに勉強を始めても、続かないか、途中で挫折する人が多いです。なぜなら、単純にPhotoshopの機能が多すぎるから。
Photoshopはプロが支持する写真編集ソフトの圧倒的ナンバー1です。とても充実した機能たちですが、逆に言うと、ものすごい量の機能があるので、プロもその全てを使いこなせる人はかなり少数です。
でも、そもそも全ての機能を使う必要なんてありません。その一部でも十分素晴らしい機能性を発揮できるソフトだからこそ、プロも全てを使わないのです。
それなら、最初から ピンポイントでやりたい事に使う機能を学び、そこから知識を増やしていくのがベストです。
私は、Photoshopの機能を全て教えてくれる学校に通っていた人に、何人も会いました。これが何を意味するかわかりますか?つまり、学校に通って、Photoshopを全部知ろうとしたけど、結果何も使えないから、私のところに改めて学びに来た訳なんです。
勉強のための勉強は、大体の場合、実践に活かせません。逆に、実践で学んだ経験と知識は最強です。いつ、どんな時に使う機能なのか、明確だからです。
学校で作りたくもない合成イラストを作ってみても、それを実践で作ることがないので、一生使わないのです。
本も同じで、分厚い本をハジからハジまで読んで、Photoshopを使って見たところで、実践では全く使えないということが多くあります。実践で、 どのように活かしていけばよいのか、結びつかないからです。
それでは、どうやって本選びをすればいいのか?
それは最初に述べたように、まず学ぶ目的を明確にし、やりたい事別に本を探すことです。Photoshopの本はたくさんありますが、私の目線で『目的別』にわかりやすく書かれている本を5冊に絞ったので、紹介していきます。
Illustrator版も紹介した記事を書きましたが、完全初心者にはこのシリーズはとてもおすすめ。かなり細かい操作まで説明してくれているので、操作中に迷子になることもありません。パソコン自体に苦手意識を持った人でも、安心して取り組める本です。
作りたい仕上がりイメージを見つけて、操作手順を選べる。簡単な合成から、細かいレタッチまで、いろんなテクニックが詰まった本です。Photoshop操作では、パネルの写真なども掲載されているので、初心者でもわかりやすいと思います。
こちらはいろいろなモチーフを使い、様々な表現の仕方が載っている本です。新しい本なので、表現も古くなく、気にいる方も多いのではないでしょうか。レタッチや加工の方向性が、やりたいものと近かったら、こちらもオススメです。
イラスト風やマンガ風、独創的な合成や加工を楽しみたい方向けの本です。写真を使用して、思い描いている加工を真似しながら練習していけば、Photoshopの機能や仕組みをどんどん知っていけるはずです。
様々なロゴやアイコンのアイデアが載っています。こんな表現ができるんだ!というアイデア集として使うのもありです。CS6対応までの本ですが、CCと操作自体にほとんど変化はないので、目的で選んで大丈夫です。
色んな機能を使ってみたい!という気持ちは分かりますが、それでは実際に機能の使い方が身につかないことがほとんどです。1つ身になることを学んだら、自分が制作したいものに向かって、1つ実践で作ってみましょう。そうすると、実際にはその機能が使えるものなのか、それとも提供された写真素材ありきのものなのかが見えてきます。
Photoshopの本では、練習に使う写真素材がダウンロードできたりしますが、提供された写真が綺麗で、自分の写真でその機能を使おうとしても、全く使えない!同じようにできない!ということが多いです。
それが、実戦では本来どのようになるのか。本当に使えるのか。使えなかった場合何が原因か。ということを知り、その上でまた新たに学ぶべきことを知れます。
勉強→実戦→勉強→実戦の繰り返しで、確実に学びを自分のものにしていきましょう。
楽しいことって、どんどん自分で勉強し、知っていきたいですよね。何事も『楽しい』と思えることが、学びの最短距離です。楽しいと思えれば、自然と学ぶことが苦ではなく、喜びに変わります。
少しでも使えるようになれば、Photoshopでの作業が楽しくなるはずです。今この記事を読んでいると言うことは、少なからず、Photoshopに興味を持っていると言うことですから。どんな作業や編集に使ったとしても楽しくなれば、勝ちです。そこから、どんどん機能を覚えていくことができます。
逆に、全く興味のないセミナーを1日中聞いたところで、その後に残っているものといえば、心に刺さった1言2言です。これでは時間がもったいないどころか、何も身につきません。
私が講師をしていた時も、「会社に言われて通ってます」という人は、驚くほど前回の授業内容を忘れています。人にやらされていることや、興味のないことは、自分でもやらないので、予習復習もしません。なので、先には永遠に進みません。
まずは、楽しむ。これに徹底して、勉強を進めてみてください♪
ちなみに、Illustratorも使うことができれば、制作の幅はかなり広がります。Illustratorのおすすめ本も紹介しているので、参考にしてみてください。
余談ですが、こちらはIllustratorとPhotoshop両方使ったデザインが掲載されています。まさにプロのやっている仕事に近いものです。最近出版された本で、かなりオススメです。
では、また。