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デザインは生まれながらのセンスではなく、圧倒的に知識!《楽しんで継続することが鍵》

2021.07.06(更新日:2021.11.04)

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悩み

デザインの道に進みたいけど、自分にはセンスが全然ない。。センスって、どうやったら身につくの?何から始めればいいの?

 

といった疑問を解決します。

 

私は美術や芸術、デザインになんの知識もないまま、デザイナーの道に進みました。そこから実践と経験を積んで、独立し、デザイナーとして生計を成り立たせています。独立してからは8年が経ちます。もちろん、生まれながらのセンスがあったわけでもありません。ただの凡人です。

 

では、センスとはどうやって磨くのか。今回はそんな疑問についてお答えしていきます。

 

センス=知識と経験

世の中にはいろいろな業界があり、専門職も多いですが、デザイナーやクリエイティブな分野は、なぜか生まれながらの才能だと思われがちです。でも実際はそうではなく、デザインも同じように知識を身につける必要があるということを最初に言っておきます。

 

どんな分野でも、新卒で入社した時や、資格の勉強を始めた時は、初心者であることが多いですよね。知識がないところからスタートします。それが、その業界のことや会社のこと、仕事内容などを勉強し、実戦し、経験を積むことで、その道の『プロ』になっていくわけです。クリエイティブな業界も、決して例外ではありません。

 

もちろん、クリエイティブな分野はテンプレートに乗っ取ったデザインでは、つまらないものになってしまいます。しかし、傾向や基礎が頭に入っていることはとても大切です。『一般的』を知ってこそ、そこから外すことも、遊びを入れることも可能になるのです。

 

実際、私にくる依頼のほとんどが、デザインによって何らかの問題解決をしようとしている場合が多く、実はとても論理的な思考で制作を進めています。知識量がないと対応できないことも多いと思います。

 

ちなみに、こちらの本で私が言っているのと同じようなことが書かれていました。著者の水野学さんは、デザイン業界では非常に有名で、著書も多くあります。本で読みたい人は、ぜひご参考までに。

 

知識がなければ、デザイナーのエゴになる

人が無意識で持っている、なんとなくのイメージというのは、自分だけの独自のものの可能性があります。知識を持たない人のデザインは、ただのエゴになってしまうこともあるということです。アーティストの場合はこれで良いのですが、クライアントが存在するデザイン制作の場合は、これでは仕事として成り立ちません。

 

具体的に知識として、デザインを身につける場合は、どの業界ではどのようなデザインが多く、どんな効果があるのか。色はどうか。それには、どのような効果が期待できるのか。など、心理的・科学的・統計学的な根拠も含め、知識として身につけていくということです。

 

自分の思い込みではなく、しっかりと傾向や効果を把握した上で、デザインに落とし込んでいく。知識の土台が大事です。

 

知識の引き出しを増やして、センスを磨く。→学びを継続することが大切。

引き出し

デザインのバリエーションや引き出しは、どんどん増やしていくべきです。分野においても、時代においても、確実に役に立ちます。

それには、学びは継続する必要があります。なぜなら、 時代は流れるからです。デザインの流行は、目に見えてどんどん進んで変化していきます。

中でも、ファッションやWEBデザインなどは、流行の移り変わりが早く、3年ほどしたら、敏感な人には古いと感じさせてしまいます。

 

継続しなければ、知識の意味がないどころか、古く凝り固まった考えに囚われてしまうので、注意が必要です。

 

どんな仕事においても、無知は大敵。

無知の怖さ

知識の量は、最強の武器になります。これはデザインや仕事に限らず、全ての分野において言えるものだと思います。逆にいえば、無知ほど怖いものはありません。時には勢いが大事な場面もありますが、知らずに飛び込んで大怪我する場合もあります。

「慎重」なのと「知識がない」のは別問題です。知識を身につけた上で、失敗を恐れず、あえて飛び込んでいくのも良いと思います。

 

ちなみに、デザインとは関係ないですが、何かを学ぶことにおいて下記の本が結構参考になるのでオススメです。知識の大切さを教えてくれる本です。

 

 

最重要:学びを楽しむこと

勉強を楽しむ

中国の大思想家、孔子の言葉で

『知る人は好む人に勝てない。好む人は楽しむ人に勝てない。』

という名言があります。

 

もっとも大切なのは何事も楽しみ、興味を持つことです。

デザインでいうと、レイアウトでも色についてでも、Illustratorの使い方でもいいと思います。まずは、自分は楽しいと思える事から勉強していきましょう。そうすれば、続けられます。続けられれば、また新たに学びたいことが出てくるはずです。

 

子供の時は誰もが知ることを楽しんでいたはずです。だからこそ、子供の知識量はどんどん増えていくのです。「もっと知りたい」という純粋な気持ちを持ち続けられるかが、鍵です。

 

逆は、ストレスになります。何事も最初は努力が必要ですが、ある程度までできるようになっても、楽しいと思えない場合は無理に継続せずに、他の道を見つけても良いかもしれません。継続して続けられれば、どんなに自信のなかった分野でも必ず平均値には達するはずです。

念を押します。『楽しむこと』が最重要です。

 

この記事が、「デザインの方向に進みたいけど、自分には秀でたセンスがない」と悩んでいる人の糧になればと願いつつ、筆を置きます。