デザイナーズBLOG
2021.07.25(更新日:2021.11.04)
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ホームページってどんな手順で作るの?自分で作ってみたいけど、構造も順序も全く分からない。本当に素人が作れるものなの??
といった疑問にお答えします。
私は独立後にWEBデザインの勉強を始めましたが、今では2:8くらいでグラフィックよりもWEBの仕事割合が多いです。
私にWEB関係の仕事を頼んでくれるクライアントのうち、大半はホームページがどのような構造で、どういった手順で制作を行うか、理解していない方ばかりです。これはWEBの仕事をしていなければ、当たり前のことで、知っている方がレアだと思います。
起業したばかりだと、自分でホームページを作る経営者も多いと思いますが、自分で作るにしろ、制作会社にお願いするにしろ、制作する上で、なんとなくの全貌を把握しておくことは大切です。制作に限らず、何事もそうかもしれませんが。。
ではホームページとは、どのような流れで制作し、どうゆう構造になっているのか。今回はIT系が苦手な方、疎い方でも分かる様に、建物に例えて、わかりやすくご説明していきます。
WEB系はなかなかイメージがわかない方も多いと思いますが、建物の建築をイメージすると、疎い人でも一気に分かりやすくなります。
実は、ホームページの中の構造や作成手順は、建物を建築する流れとほとんど変わりません。どちらも専門知識がなかったとしても、インターネットの中のことは想像するのが難しいですが、建築過程を想像することは割と簡単ですよね。
建築もWEBも、制作の流れは大体こんな感じです。
土地決定→設計図→材料調達→枠組み→肉付け→微調整・細部デザイン
このように順序立てて進めなければ、先にはいけません。サイトの規模感も設計図も分からない状態で「大体の見積もり下さい」と言われる事がありますが、不可能です。
そして、設計を一度決めて、建て始めたら、後から「やっぱりここにエレベーターを追加したい!」とか「トイレはこっち、キッチンはこっちに変更したい!」と言われても、難しいですよね。どうしても変更する場合は、一度まっさらに建物を潰してからじゃないとできません。
ホームページも作り始めてから、このシステムも増やしたいというのは難しい場合があります。たまに、デザイン自体も設計時とは大幅に変更したいという人がいますが、これも中々手強いです。
材料に関しても、「何もないけど、とりあえず作って」は難しいです。コンクリートや窓ガラスすらないのに、ビルはできません。
なかなかWEBの事が分からないと、驚くほど無茶な要望をしてくる方もいますが、このように建物でイメージしてもらうと分かりやすいですよね。
この選択は、当然丸の内に本社があったほうが、圧倒的に企業信頼度は上がりますよね。聞くまでもないです。でも、予算を気にしなかった場合です。
「予算が余ってたから、丸の内にオフィス建てたんだよね〜」
なかなか現実味の無い話です。笑
今や、企業ホームページは中小企業なら特に、本社ビルの立地よりも遥かに重要な役割を担っています。事務所が丸の内や表参道にあっても、ホームページが20年前ぐらいの古くて見にくいものだと、企業イメージや信頼度は格段に下がります。
丸の内に本社を構えるステータスはもちろん大きいですが、今そこに費用をかける意味が本当あるのか。最も効果的なビジネスの方法なのかを考えることは重要です。
ビジネスにおいて、何にお金をかけるかの判断は非常に大切です。この話は、下記の記事でも詳しく述べていますので、気になる方はご覧ください。
ちなみに、ホームページ制作に関する費用感の質問をされることが多いですが、この考え方も建築と一緒です。
当然ですが、建物を建てる費用は、建物の階数・設備・広さ・素材などによって大幅にかわってきますよね。それと同じ事です。
起業して間もないと、かけられる費用も少なく、ホームページは自己制作する人が多くいます。ただ、一度ついたイメージはなかなか取れなくなるので、私はあまりお勧めできません。
ちなみに、都心部の一等地に本社を構えるシステム構築の企業で、このようなホームページの企業がありました。
PC用の表示です。。なんか、懐かしいですね。笑
ここはここで、おそらく顧客に困っておらず、WEBからの集客もしていないため、ずっとこのままなのだと思いますが、それにしても、残念です。
私の顧客のパートナー会社なのですが、一度紹介してもらおうとしたことがあります。サービス自体は非常に信用度の高いものなのに、このページを見た瞬間に信用度がガタ落ちしました。そもそも、システムの会社でこれはちょっと。。。
接客業の場合は立地も大事ですが、ネットビジネスや遠隔での作業が可能な仕事の場合、拠点が例え地方の古びた一軒家だったとしても、自社サイトがちゃんとしたものだった場合、「きちんとしたサービスを提供してくれる会社」という印象を与えられます。
自社サイトは、インターネット上の建物のような役割で、立派な本社ビルを建てる感覚に近いです。その上で、実際に本社ビルを建てるよりも遥かに安価な初期投資で抑えられるのです。
現代において、企業ホームページの重要性をしっかりと考えた上で、冷静な判断をしていただきたいところです。
もちろん実際の事務所の立地も大事だし、顧客のカテゴリーやターゲット層にもよりますが、大体の場合、企業イメージはネット検索した第一印象が優先的。
ネットビジネスを中心に考えていたり、ネットからの集客を中心とする場合は特に、ホームページ制作に時間とお金をかけるのが確実です。
実際にテナントを探すように、熱心に作り上げてほしいというのが、制作側の本音です。
もちろん、作っただけでは集客に繋がらず、運用していかなければ無意味ですが、広報はまた別の問題。
最後にWEB制作を頼めるところをピックアップしておきます。ご参考までに。
ココナラ →個人でやっている人が多いので、企業に頼むより比較的安価に制作可能。
MakeShop →ECサイト制作。GMOがやっているサービス。
カラーミーショップ →有名なショッピングカート。テンプレを使って自己制作も可能。ランニングコスト有りなので注意。
私→予算に合わせて提案できます。ブランディングや企画相談も可能。
その他WEB制作会社→検索や紹介で調べて、気にいる制作事例があるところに、個々に見積もってもらうのが良いです。
皆さんの認識のお役に立てていれば、嬉しい限りです。では。