デザイナーズBLOG
2021.07.12(更新日:2021.11.04)
Contents
企業してみたけど、なかなか仕事がこない。独立当初でお金もないし、自分で色々やってみてはいるけど、なかなか進まないし、どうやって仕事を増やしていけばいいんだろう?
といった悩みにお答えしていきます。
私は、今年で独立8年目を迎えます。独立直後の3年間は伸び悩んでいた時期もありますが、その後は年間で約250万ずつ売上が伸びていった感じです。2年前に出産し、今も育児中&2人目妊娠中なので、実質的な売上額は平行線ですが、働いている時間は週2日程度なので、時給で考えると伸びているのかなと思います。
では、ゼロからスタートした私がどうやって売上を伸ばしていけたのか。妊娠出産を挟み、仕事時間が短縮されても、売上が落ちない仕組みをご紹介していきます。
結論から言うと、 使うべきところにお金と時間を費やしているかが、大きな鍵になります。
これは独立当初に、数多くの社長さんたちの話を聞いて、学んだことです。正直、この使い方が上手ければ上手いほど、会社経営で成功されている方が多かったです。お金をかける所は躊躇なく出す。節約する所は徹底して節約する。
時間の使い方もこれと同じです。自分が得意なことには時間を費やし、苦手なことは人に任せる。これが鉄則です。
例えば、デザイナーやプログラマーは、作り込むことに特化した専門職なので、営業力がない人も多いです。であれば、集客は集客の得意な専門家、つまり営業の得意な人材に頼るべきです。人を雇うという選択肢もありますが、企業したばかりであればリスクも大きいので、業務委託で様子を見るのがおすすめです。
つまり営業でいうと、営業代行や集客サイトに頼るべきだと思います。
企業したばかりだと、お金を使わないように自分で全てをやりがちですが、それでは中々ビジネスは伸びていきません。適材適所と言うように、自分の得意分野に時間をかけ、そうでないものはお金をかけて成長させていくのがビジネスを大きくしていく秘訣です。
どんな分野でもプロに頼むのがクオリティをあげる方法だとは思いますが、費用対効果も重要です。実際に、その分野にお金を費やして、どんな効果が求められるのか、それがどんな収益をいんでいくのかを考えながら、費やす部分を決めていくのが良いと思います。確実なものは誰もわかりませんが、その見込みがあるかどうかで判断していきましょう。
自分が出すべきところにお金を払い、人に任せることができるかが、その後の企業成長を大きく左右していきます。
人に任せるというのは、企業で社員がいれば社員に対してもそうですが、今回はプロに頼む、いわゆる外注・業務委託の例をお話していきます。
中には胡散臭い会社もありますが、その道のプロがやっていることを信じて、委託するのが良いです。会社の選定はとても大切ですが、実績や業務内容などをみて、この会社に委託すると決めたなら、あまり口出しせず、任せるのが吉。
ちなみに、プロというのは資格の有無に限りません。その分野に特化して仕事をしている人は、その道のプロです。現に、スポーツ選手などは資格なんてないですよね。仮にあったとしても、全く意味を成しません。資格や試験という単位では計れないものがあるからです。
スポーツを例に出すと分かってもらいやすいですが、これは意外と世の中ではわかりにくいようで、資格のある職種(弁護士・医師・税理士など)の分野はプロに頼む人が多いのに対し、そうでないものの場合は、自分でどうにかしようとするケースが少なくありません。
これは、私が長年不思議に思っていたことですが、最近その答えが出ました。要は”時間を費やしても自分が頑張れば、一応できるもの”に関しては、外注する人が少ないです。つまり、クオリティやかかる時間はさて置き、とりあえず形になるものは節約しがちです。
私が頻繁に出くわす、わかりやすい例でいうと、ホームページ制作です。
最初に言いましたが、ビジネスで大切なのは費用対効果です。自分がものすごい時間をかけて制作した素人っぽさがわかるHPと、デザイナーに頼んで制作したイメージ通りのHP。価格にもよりますが、後者の方が集客や信用度は格段に上がる見込みがあります。そして、制作の時間を取られることなく、自分のビジネスに集中できるため、そこでも売上アップが見込めますよね。
HPは制作後の運用も大事ですし、なんのために制作するのも重要ですが、売上に直結するようなサイトを作るのであれば、絶対にプロに頼むべきところだと私は思います。
制作はBlue Moon Designでも請け負っています。ご相談したいことなどあれば、お問合せください。
申告も同じことだと思います。独立当初は、勉強も兼ねて、確定申告を自分でやっていましたが、3年やってみて、なんとなく仕組みは理解できたし、時間がかかったので、自分の仕事はこれじゃないと判断して、全てを税理士に委ねました。
税金のことは税理士に。
デザインのことはデザイナーに。
そして、営業のことは営業に頼むのが一番だと思います。資格があるかないかはさて置き、どれも専門職です。
身近な例として、プロカメラマンの撮影について記事を書いています。興味のある人は読んでみてください。
知らなくて時間のかかることは、その専門家に依頼し、その時間を自分の得意分野に回す方がよっぽど効率的で、賢い選択だと思います。そして、その方が圧倒的にクオリティも上がるので、一石二鳥ですよね。
ちなみに、私は税理士にお願いするようになってから、さらに売上の伸びが良くなりました。余計なことを考えなくて良くなったのと、わからないことを調べながらやっていた時間とストレスから、解放されたからだと思います。
独立、起業したてで、お金がないという人が多いですが、そうゆう人に限って、事務所の家具や立地、内装などにはお金をかけていたりします。私の周りでいうと、こういった方々はことごとく経営に苦戦しています。
起業後すぐに事務所にお金をかけるのは、家具を販売していたり、立地が最重要なビジネスの内容だったりする場合以外は、売上には直結しない自己満の可能性が高いです。もう一度言いますが、ビジネスは費用対効果が大切。今の時代、会社に来客があることも少ないと思いますし、会社の立地を見て、仕事のクオリティを判断する企業も多くはないはずです。それよりも、まず検索してホームページを見ることが先。その上で、興味を持つか持たないかです。
起業資金が有り余るほどあれば良いですが、企業仕立てでそんな人はかなり少数だと思います。であれば、これにお金をかければ、どういった印象を持たれるのか。誰にアプローチできるのか。そういった客観的な考え方を持って、お金の使いどころを見極めるべきです。大抵の場合、先行投資になりますが、それが売上アップに繋がる投資なのかが最重要です。
お金と時間の使い方を考えるには、まず自分または自分の会社の『得意分野はなんなのか』を突き詰めることが大切です。得意分野が決まっていれば、これに時間をかけてサービスや商品のクオリティをあげ、それ以外の重要項目にお金を使うだけです。
いろんな事業をやっている会社も多いですが、いろんなものに手を出すのは、軸がしっかりしてから。軸がしっかりしてくれば、それ以外の分野にかけるお金も時間も増えるので、多岐に渡るサービス提供が可能ですが、闇雲に手を出していくと、全てが中途半端な状態になります。そうすると、一つ一つの実績や経験も積めないので、伸び悩んでいきますよね。あまり良い連鎖は起きません。
幹がしっかりしていないと、枝分かれした時、強風や大雨に降られれば、あっという間に幹は折れてしまいます。いろいろな興味があったり、やってみたいことが多い起業家もいますが、まずは軸をしっかりと持って、得意分野を見つけることが優先。それ以外は、人に任せる判断をしながら、自分の事業を伸ばしていきましょう。