デザイナーズBLOG
2021.07.10(更新日:2021.11.04)
Contents
会社を辞めて独立しようか迷ってるけど、ホントに仕事ってくるの?実際、どんな仕事があって、どれくらいの収入になるの?一人で独立して、本当にやっていけるのか不安。。
といった悩みにお答えします。
こんにちは、まんねんです。
私は、広告制作会社に2年半勤めた後、フリーランスとして独立し、デザインを仕事にしてきました。とはいえ、独立直後はデザインの収入はかなり少なく、年月を経て徐々に増えていった感じです。では、最初はどんな仕事をどれくらいの価格で請け負っていたのか。私の事例を公開します。
結論から言うと、独立=稼げると言うのは間違いです。稼げるようになるまで、時間がかかるのが普通だし、結構な努力が必要です。
独立直後から仕事がわんさか来るなんてことは多くありません。これは、ちゃんと考えてみると不思議なことではありませんが、独立に夢を持つ人は、意外と夢見がちです。夢と勢いも大切ですが、現実を見据えた計画や圧倒的な努力も必要です。
実際は、仕事のスタイルやシステム、契約方法などを考えながら、地道に営業を続けて、やっと仕事の依頼がくるのです。独立してみると「会社に行けば仕事がある」と言う状況がいかにありがたいことだったのか分かります。会社の名前や実績、歴史、それに伴う信頼があってこその『仕事』だったと気づきます。
収入面で言っても、会社に務めていたほうが、よっぽど安定的に仕事があって稼げると思います。もしくは、契約社員として会社に名前を残している状態のフリーランスなどの方が、手取りは増えると思います。安定した収入と保証がある会社員は、信用もあるので、ローンもしっかり組めます。
”お客さんがすでにいる状態で独立する”という状況を除いて、独立直後から大型案件が来たり、いきなりうなぎ登りに収入が伸びていったという話はあまり聞きません。「独立した方が手取りも増えるし、全然稼げる」という話は幻想です。そんなうまい話があるなら、全員即独立すべき。大企業なんていりませんよね。笑
こんな風に言うと、独立しようとしていた人も、躊躇してしまうかもしれませんが、私が本当に言いたいのはそこではありません。
これから独立する人、それを目指して頑張っている人に、私が一番伝えたいのは、『ゼロからのスタートだからこそ、そして自分一人だからこそ、どうとでも出来る』ということです。自分のやり方や努力次第で、どこにでも向かえるし、なんだって出来る。 収入だって、上限がないんです。私は、こんな面白いことないと思います。
では、実際にフリーランスを始めた当初、どんな仕事を収入源として、どれくらい働いていたかをお話していきます。私の事例を参考に”リアル”を知ってもらえると良いなと思います。
私は当初、フリーになろうと思って会社を辞めたわけではなかったので、今後どういきて行こうか考えながら、少しゆっくりしながら、生活費を稼ぐためにバイトをしていました。久しぶりにバイトを楽しみたくて色々と探していたのですが、やはり自分の得意で好きな事をやりたかったので、「デザインを教える」バイトを選びました。デザインと言っても、主にIllustratorとPhotoshopの使い方を教えていました。(これも本気で取り組んだので、今後を左右する鍵となりました。)
ちなみに、この講師業での収入が全体の収入の9割5部を占めていました。当時の手取り額は30万円ほどだったので、講師業の収入は27~28万円ぐらい。独立直後にしてはかなり良い方だと思いますが、その分時間も労力も費やしていました。
そして、何よりも伝えたいのが、デザインに関する仕事の収入が2~3万だと言う事実。バイトで時間を使って稼いで、本業で2万しか稼げなかったら、独立とは言えませんよね。。。でも、それが包み隠さない事実です。
デザインの仕事は、昔からの知り合い(幼馴染や大学のサークルの友人、飲み仲間など)から来る格安案件ばかりをこなしていました。なぜ格安かというと、友達や知人からの依頼だと、遊び感覚で依頼してくるので、「今度かっこいい名刺作ってよ〜!お金払うからさ」という感じで、いくらだろうと支払いをすること自体に優位性があるようになってしまうのです。そうなると、本来最低5万円はもらいたい仕事量でも、5千円でいい?と言われて、NOとは言えません。そして、大体が金額あと出しなので、断る余地なし。
当時、実際に受けていた事例と値段はこんな感じです。
でも今となっては、そういった案件も断ることなく、やり続けてきてよかったと思っています。なぜなら、経験量に繋がったから。結果的に、経験が増えることで徐々に単価が上がっていったのも事実です。
講師業をお休みしていた期間などは、デザインの仕事がくる時と来ない時のムラもすごかったので、月給3万円などの月もありました。そんな月はそれまでの貯金を切り崩して、貧乏生活(少しよく言うと節約)しながら、生き抜いていました。
ただ私の場合、本当にやばいなと思っても、母国語さえ通じればどうにでもなると思っているので、怖さや危機感のようなものはほとんどありませんでした。これは、独立に向いている性格だったからだと思います。収入が激減した時に、ものすごい恐怖や不安に襲われる人は、もしかしたら会社の方が安心して生活を送れるのかもしれません。
たまに「前の会社からそのままお客さんを引っ張ってきたので、独立当初から仕事の量には困らなかった」という人もいます。これは、割とうらやましい話ですが、私としては自分のお客さんを自分で取るのも、独立の醍醐味かなというところもあります。(とはいえ、やっぱり仕事に困らないに越したことはないですけどね。笑。)
そんな羨ましい状況の場合を除いて、「固定収入がなくなる」というリスクは必ずついてきます。ベースになっていたお給料がなくなれば、当然収入は減ります。それを覚悟し、受け入れた後で、そこから先は自分次第です。
人によって変動はあるものの、働く時間は人生の約3分の1の時間です。その時間を、私は好きだと思えることに使いたいし、どうせなら楽しく仕事をして行きたい。だって、楽しいことでお金をもらいながら生活できるなんて、幸せですよね。
会社に勤めている人からは「そんな夢みたいな話なんてない」と言われそうですが、それが可能なのが現代の世の中です。個人でいくらでも、いつからでも仕事を始められる時代になっているのです。
チャンスがいくらでもあるなら、どんどんやってみるべきだと思います。失敗しても、次のチャンスがあります。それなら一度きりの人生、やってみなきゃ損。頭でっかちに、いろんな能書きを並べて「やらない」と言う選択をするのは最も簡単です。とりあえずでもいいから、やってみたもん勝ち。少しでも興味があるなら、まずは何か始めてみましょう。人生を変えるには、行動あるのみです。