最近、フリーランスとして個人事業で独立する人が増えましたね。
ITで色々なツールや情報が普及し、法人と個人の差がなくなってことで、
個人事業を始めるハードルが、以前よりもグッと下がっていることが要因だと思います。
その一方で、独立したフリーランスの多くが悩むのが、お客さんとのこじれです。
これは、フリーランスとしての独立は、
仕事としての技術とは別に、経営や契約が入っていることが原因です。
そこの知識がないまま独立し、
ましてや年齢が若ければ若いほど、あまりよくない意味で『融通がきく』と思われてしまうのです。
ほとんどのフリーが直面!?メンタル崩壊への一途を辿る。。
個人事業で独立したての頃、私も何度か直面しましたし、
アシスタントや仲間の中で、フリーでやっている人のほとんどがこの問題に出くわしています。
本業とは別のところで、悩み、落ち込み、一人で解決しなければならないので、
かなりメンタルもやられます。笑
法人と個人の差がなくなってきているとはいえ、多くの場合、個人事業は下に見られるのが現状だと思います。(悲しいですが、、)
相手が企業の場合はそのままの流れで契約を進めるであろう場合も、相手が個人だと強気に出てくる方も少なくありません。
私の周りでも、ひどい扱いをされた経験がある方がほとんどです。
お客さんとのやり取りで多い事例
私の回りのフリーランスで働く人によく聞く、ひどいな〜と思う事例をいくつか紹介します。
お客さんからの無茶振りなんて当たり前。タダ働きも当たり前。。
-
何度も呼び出され、打ち合わせを重ねたが、仕事の依頼がない。
-
あり得ない金額に値切ってくる。一方的に報酬を決められる。
-
実際に作業を進め、時間とお金を使ったが、請求しても支払いがない。支払う気がない。
こういった方々を、私はモンスタークライアントと呼んでいます。笑
相手が個人の場合に限り、かなり強気にくる方が多く、これに当てはまるほとんどの方は自分がそうだということに気付いていません。
これがかなり致命的です。
モンスタークライアントは、交渉には応じません。というか、一方的で聞く気はほぼないと思って下さい。
皆さん、きっと資金繰りや社員教育で、大変なのでしょう。と心を広く、どっしりと構えてください。笑
出会ってしまうときは出会ってしまう。
もちろん、こんなクライアントに出会いたくないし、
独立したてで、夢と希望に満ち溢れているときは、こんなことに直面するなんて、誰も想定していません。
むしろ、想定して独立する人は、かなりネガティブなので、リスクの大きい独立は向いてないかもしれません。笑
誰もそんなお客さんに当たりたくない。
でも、出会ってしまうときはあるし、相手がいきなり豹変してしまうパターンだってあります。
すごく素敵で綺麗な孔雀だなと思って近づいたら、
満月の夜にドラゴンに変身する感じです。
そんなの聞いてない。最初に言って欲しい。笑
弁護士に頼んで裁判?
では、もしあなたがモンスタークライアントに当たってしまった場合、どうするかです。
昔、独立したばかりの頃に結構大きい案件で、お客さんにバックレられた経験があります。
その案件の報酬は50万円ほどで、何度も打ち合わせを重ね、デザインなどの作業はほぼ完了していました。
その段階で、急に連絡が取れなくなり、お客さんが消えました。
(今となっては、あの人は一体何をしたかったのかもわからないし、結構良い経験になり、笑い話です。)
この時に、一度弁護士さんに相談したことがあります。
弁護士さんによると、
『個人で請け負える仕事の範囲では、大体の場合、裁判に持ち込んでもマイナスになる』
とのことでした。
弁護士費用、裁判費用、それに費やす時間。。。
そういったことを踏まえると、数十万の案件では、例え自分に非が無くても、結果的にマイナスになってしまうのです。
個人でやっていても『契約』は大切
なかなか難しく感じる方も多いかもしれませんが、これは自分を自分で守るために非常に大切なことです。
仕事の依頼がきたら、まず始めに(業務が進む前に)契約を取り交わすこと。
お客さんの中には、「個人事業なのに生意気だ」と思う方もいるかもしれませんが、
これは後々、双方にとって大切になってくるお話です。
そもそも、そんな風に思うお客さんなら、最初から取引しない方が身のためかもしれません。
要は、『私は責任持って仕事を請け負いますので、そちらも約束守ってね』というだけのことです。
しかし、契約の話する時、警戒する人も少なくないので、
お客様にとっても大事だということを伝えてあげるのが良いと思います。
この時の伝え方や話し方で、お客さんを不快な気持ちにさせてしまう場合もあるので、ここは十分に気をつけましょう。
お客さんが”上”ではないけど、あくまで仕事をいただいてる立場として、真摯的に対応することを心がけましょう。
お客さんとの間で、事前に”約束する”ことで、
モンスター化しそうなクライアントを、ギリギリ人間の状態にとどめることもできるのです。笑
最初は、”口頭で確認”でも、しないよりは良いと思いますが、
私の場合は大きい案件の時は、必ず〝発注書〟にサインをいただいていました。
発注書には、裏面に注意事項を記載し、同意の上でサインをしていただくようお願いしています。
内容は、業種によって様々だと思いますが、
●支払い時期
●キャンセル料の発生時期
●自分が請け負う仕事の範囲
●著作権
などを記載するのが良いと思います。
モンスタークライアントの対処法
それでもダメなお客さんや、契約を取り交わさずに進みこじれてしまた場合の対処法です。
(対処法という言い方が正しいかはわかりませんが。。)
少しきつめの言い方になりますが、そうゆう方とお付き合いを続けるには、時間的にも精神的にもかなりの労力がかかります。そして、あまりにも見返りが少ない。。。
なので、離れることをオススメします。聞こえは良くないかもしれませんが、自分とは違ったカテゴリーの方だったと、割り切ること。これがもっとも大事だと思います。ズルズルと引き伸ばしていくと、いいように使いまわされて、ヘトヘトになり、色々な方面で回復できなくなってしまいます。
そして、このカテゴリーに属する人は、必ずといっていいほど、他でもトラブルを起こしています。
それに巻き込まれる前に、そしてまた同じことを繰り返さないために、早めに逃げましょう。笑
1度あることは、2度も3度もあります。
1番大切なのは、双方の信頼関係を築くこと
今回は、たまに出没するモンスタークライアントについて書きましたが、
ほとんどの方はそうではありません。
そうすると、お互いに信頼し合うことがとても大切です。
フリーランスになったからには、自分自身で、様々な人を相手に仕事をしていかなければならない。
その上で、自分に仕事を依頼してくれているお客さんに、しっかりと向き合い、誠心誠意努める。これはとても大切なことです。
クライアントも、信用度の高い大企業ではなく、フリーランスの自分を選んで、仕事を依頼してくれる。
それは、その人を心底信頼していないとできないと思います。
フリーランス全体の信用度をあげるためにも、決して適当な仕事はしないようにしましょう。
結果、フリーランス時代に私はとても良いお客様たちと出会うことができ、
今もその関係は続いています。
フリーランスになるということは、自分の夢を追いかけ、好きに楽しく過ごしたいと思っている人が多いはずです。
みなさんの人生を健やかに楽しくできるよう、最善の選択をしていっていただければと思います。
世の中の個人で頑張っている人たちが、素敵なお客様と出会い、素晴らしい関係を築いていけるよう願っています。