デザイナーズBLOG
2021.06.13(更新日:2021.11.04)
Contents
デザインのお仕事に興味はあるし、やってみたいけど、今まで全くデザインの勉強をしたことがない。。そんな私が今から勉強して、デザイナーになんてなれるの??
といった悩みにお答えします。
ちなみに、私は22歳まで一切、デザインの勉強をしたことがなく、どんな仕事があるのかさえ知りませんでした。
一応、美術の授業は結構得意だったし(絵はとても苦手)、物心ついた時から物作りは好きだったけど、高校は親の勧めで付属校に通い、そのまま大学に進学したので、デザイナーになる術すら知りませんでした。
それでも、大学卒業から1年でデザイナーとして就職し、その2年半後には独立。
今では、デザイナーとして独立8年目を迎えています。
普通の大学生だった私が、どんな道筋でデザイナーになったのか交えながら、
この記事を書きます。皆さんの参考になりますように。
本記事の内容
デザインするための道具はなんでもいいとは思いますが、仕事として受けるには、
やはりまずはAdobe IllustratorとPhotoshopのスキルは必須です。
(PhotoshopとPhotoshop Elementsは違うので、注意してください。)
印刷に出すにしても、納品するにしても、WEB制作でコーダーに渡すとしても、
この2つのソフトに触れずに納品は、現代ではほぼあり得ません。
学校の課題ではなく、実務として仕事を請け負うと、いろんなことが見えてきます。
自分一人でパソコンと向き合い、頭の中でデザインをするのではなく、
いろんな人の意見や要望に答えながら、進んで行くことがわかります。
納期や納品形態など、デザイン以外の問題も発生するでしょう。
クライアントの担当者がよく把握しておらず、なかなか思うようにデザインが進行していかないケースもあります。
そんな中で、デザインもその他の経験も含め、たくさんの実務経験を経て、信頼を得ていくのがデザインの仕事です。
私は、Adobeの存在すら知らずに人生を過ごしていたので、大学生の時にデザインに興味を持ち始めてからは、Windowsのフリーソフトで、一生懸命デザインを作ってみていました。笑
でも、デザインの仕事において、このソフトが必須だと知ってからは、
手っ取り早く使い方をマスターして、実務をしたかったので、一番短いデザインスクールを選んで通い始めました。
週3日のデザインスクールで、デザインの最低限の知識を現役デザイナーの講師に教えてもらいながら、
その他の時間はバイトと制作活動に打ち込みました。
なんでもいいから、作りたいと思ったものをどんどん作ってみていました。
バレンタインデーのチョコの包装紙や、友達の結婚式のロゴマーク、誕生日プレゼントのアルバムレイアウトなど、人にあげるものも自分のものも色々作りました。もちろん学校の課題もですが、正直課題よりも自分で作りたいものを作ってる時の方が圧倒的に楽しかったので、独自で作って試していました。
自分は、人よりも遅れをとってスタートしている自覚が強かったので、
新卒で働き始めている同級生に負けないように、夜中もバイトを詰め込んで働いて、
学費を親に返しながらの生活でした。
結構過酷なようで、この時期は好きな事をしていたので、割と楽しかったです。
美大でも専門学校でもなく、普通の4大を出て、実務経験はゼロの状態で、就活を開始しました。
何もわからないところからの出発なので、小さい会社でも、給料が安くても、正社員じゃなくてもいい。
とにかく、会社の条件にはこだわらず、 尊敬できるデザイン制作を行っているところを受けました。
最初はポートフォリオと履歴書を送るところがほとんどですが、
グラフィックデザイナーの募集に応募していたこともあり、大抵が紙で実物のポートフォリオ送付。
学生にとっては、ポートフォリオ1冊作って送るのも、結構な出費なので、大学生の就活のように、
”片っ端から応募して、引っかかったところから選ぶ”というような就活方法とは異なります。
(ちなみに、当時ポートフォリオを1冊作るのには大体2,500円〜3,500円程度かかっていたと思います。こだわりを持ったポートフォリオを作ると、1冊1万円を超えるという人もいました。。これを郵送で、返してもらえないのは結構きつい。。。)
私は運のいいことに3社目くらいで面接に呼んでもらえて、その一社で決まりました。
将来のビジョンを包み隠さず全て伝えた事を、社長に気に入ってもらえたみたいです。
入ったは良いものの、初日から退社が22時でびっくりしました。
(募集記事の勤務時間の記載は、10時〜19時になっていたと思います。)
それでも早い帰宅で、1週間経った時には当然のように終電帰り。
泊まりもしょっちゅうでした。
さらに、3名のデザイナーで、大手飲料メーカーの広告媒体全ての制作を回していたため、当然ながら激務でした。
多分、普通のOLやサラリーマンの世界では考えられないくらいの激務。1週間家に帰れないこともありました。
ちなみに、先輩のデザイナーは性格が最悪で、意地悪だったので、
全ての仕事を押し付けられて、早々に帰宅され、一人で徹夜とか頻繁にありました。
今考えても、吐きそうな日々でしたが、過酷な日々も今後の役に立つと信じて、2年半踏ん張りました。
勤務歴は2年半ですが、実質の労働時間は他の人の10年分くらいに感じるので、
ここで大学に行っていた遅れを取り戻せた気がします。
「石の上にも3年」と言いますが、私は2年過ぎたくらいで『ここで学ぶことは学んだ』と思えたので辞める事を決めました。
これ以上続けたら、体と心が壊れそうだったのもありますが、、笑。
そして、小さい会社の良いところでもありますが、とにかく全部の仕事をやらないといけないので、
広告制作の全体像のようなものはかなり学べたと思います。
もちろん、早い段階でデザインや美術を学ぶに越したことはないと思います。
でも、何歳からでも夢を追うのは遅くない。
『時間がない』という人は、いつまで経っても時間がありません。
つまり、そのための時間を作っていないということです。
少しでもその時間を作って、学んでみてください。
時間がない人向けに目標達成のコツを書いた記事もあるので、参考にしてみてください。
本当に自分でもデザイナーになれるのか?
稼いで、生計を成り立たせることはできるのか?
など、悩んでいる人は不安に思うことも多いと思います。
でも、私の考え方としては、悩んでいる時間があるならまず行動!
そうしないと、一度きりの人生の、時間はどんどんと過ぎ去って行きます。
そのうち、新しいことを始める余裕も時間も体力もなくなってしまうかもしれない。
それなら、今から少しづつ始めてみれば、5年後には何かが変わっているはずです。
悩みながら始めなければ、今と何も変わらない状態のまま、5年なんてあっという間に経ちます。
まず、勉強してみるなり、デザインの仕事について調べてみるなり、何かしら行動してみてください。
そうすれば、必ず未来は少しづつでも変わっていくはずです。