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最初が肝心!起業時のブランディングの重要性 <おまけ:BMDのロゴの意味>

2017.10.23(更新日:2021.08.31)

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会社を立ち上げたけど、ロゴマークがないとなんだか形にならない。でも、今はそこにあてられる資金もないし、自分で作ろうかな。それとも、やっぱりプロに頼んだ方が良いのかな?

という悩みを解決します。

 

本記事の内容

  • 最初のブランディングが重要な理由を知る
  • ロゴの与える印象について知る
  • ブランディングの重要性を知るのにおすすめな本3選

 

最初のイメージが肝心《第一印象》

 

はじめに言っておくと、ブランディングってかなり重要です。恐らく、皆さんが考えているよりもずっと、創業時のブランディングは大切です。ブランディングって何?っていう方も多いと思うので、今回はそれを代表するロゴマークを中心にお話していきます。

 

ロゴマークの効果

重要なのは、企業名やサービス名前を覚えるのではなく、そのロゴと触れ合った人が視覚的に覚え、印象付けるという点です。

『百聞一見にしかず』

という言葉がありますが、そのパワーは計り知れないものがあります。

プラスにも、そしてマイナスにも働く可能性が大きいということを理解しておきましょう。

 

人に与える印象

ロゴマークのインパクトとその後の印象

ロゴマークは、第一印象です。人に例えると分かりやすいですが、初めて会う(見る)人に対して、人はその初対面の人の印象を瞬時に受け、自然と固定概念を抱きます。

例えば、金髪でロン毛の無愛想な男性がいて、革ジャンを着ていたら、多くの人が「なんだか怖い」「バンドをやっていそう」などの印象を抱くのではないでしょうか。

また、眼鏡をかけていて猫背、ふんわりしたスカートを履いている女性などは文系の本が好きな女性に見えませんか?

ロゴマークは人に例えると髪型や服装など外見の部分です。髪型や服装はその人を表しますが、思わぬ誤解も招くのです。

ロン毛の金髪男性が保険の営業マンで、あなたの生涯に関わる保険を売り込んできたら、少し警戒しませんか?そして、不快に感じる方もいるかもしれません。

次に会った時に、髪を切って黒染めしてきても、すぐにその不信感は消えないと思います。

眼鏡の女性が体操でオリンピックに行ったと言われても、実際にその話を聞いたり、写真や動画を見るまで、疑ってしまうと思います。

このように、実際はそうではなくても、無意識のうちに外見で判断され、固定概念を植え付けられる事は少なくないのです。

また、人の場合、その後深く話したり、接触回数が多くなれば、誤解が解けていくのも早いですが、企業の場合そう簡単にはいきません。

ここで、言わずと知れた、日本を代表する企業の1つ、ファーストリテイリングを例に挙げてご説明します。

 

ユニクロに学ぶロゴの印象払拭の長い道筋

ユニクロが今の赤くて四角いロゴになる前をご存知でしょうか?もう忘れてる方も、そしてその時代を知らない人も多くなってきたんじゃないでしょうか。

今のロゴになったのは、2006年頃だそうで、有名アートディレクター佐藤可士和によってデザインされ、変更されました。ニューヨークに支店を出すタイミングで変更されたそうです。

ちなみに、余談ですが当時佐藤さんのデスクは柳井会長の横に位置していたそうで、もうアートディレクターとかデザイナーとかの領域を超えていますよね。笑

コンサルタントやマーケターの役割も担っていたようです。

実はこれ以前は「UNIQLO=安いけどダサイ」という印象が非常に強く、切るならインナーかパジャマという感じでした。ユニクロを着ているのがバレたら恥ずかしいという感覚でした。それでも、今より遥かに持っている人の人数は少なかったように思います。もちろん、着る人に若い世代は少なく、どちらかというと〝ファッションを気にしないおじさんの店〟でした。

この頃はロゴマークもダサく、色はえんじ。不思議な人形のイラストも書いてありました。1988年頃からこのロゴを使用していたようで、単純計算で、約18年はこのロゴが使われていた訳です。

すでについたこのイメージを払拭するのに、UNIQLOはかなりの年月と費用がかかりました。個人の感覚としては、ここ3〜4年でやっとダサいイメージを払拭できてきたように思います。

そして、今のロゴになってから、現在まで16年です。

ここで、理解しておいていただきたいのは、

旧ロゴのイメージを払拭するだけで約12年(旧ロゴが使われていた3分の2の期間)を要したという点です。

 

もしこれが、最初から『安くて機能的。日常的に使いやすいデザイン。』など、

今のイメージを人に与えられていれば、この期間は必要なかったのです。

 

人からの信用はなかなか戻らないですが、

人からのイメージにも同じことが言えるのです。

 

つまり、タイトルでも言っていますが、

『最初が肝心!』なのです。

これは業種にもよって異なると思うので、

時間とお金のかけどころをしっかり見極めておかないと、

後々それ以上のタイムロスやコストと直面することになります。

 

ロゴマークについては、また別の記事で紹介していきますが、

今回はブランディングの重要性を知るのにおすすめな本を3冊ほどご紹介します。

 

ブランディングの重要性を知るのにおすすめな3冊

初心者も読みやすい:ブランディングが9割

ブランドを強化していきたい人向け:小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書

根本的な考え方から知りたい人向け:デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール

 

初心者がが読みやすい一冊です。

ブランディングに限らず、

マーケティングや経営などに関する知識がなくても、スラスラ読めます。

比較的新しめな本なので、最初の一冊として購入するには良いと思います。

 

中小企業の経営などで悩んでいる方にもおすすめな一冊。

ブランドを作っていくことが重要だということが書かれています。

マーケティング初心者にもわかりやすいです。

具体的なプロセスなどもシンプルに整理されています。

 

ブランディングというよりは、ブランド戦略に近い本です。

VI(ビジネスアイデンティティ)に近い話も出てきます。

ブランディングの全体像や実務プロセスなどの説明もあり、

外見的な部分の制作よりも、ブランディングの根本を知りたい人におすすめな本です。

 

おまけ:BMDロゴマークの意味

Blue Moon Design ロゴ

おまけの話ですが、私たちのロゴについても、少しご紹介させていただきます。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

BLUE MOON DESIGNの前についた、➕のマーク

このマークには、3つの思い入れがあって、制作しています。

Blue Moon Design ロゴマーク

1.”お客様+私たち”

私たちは常に、お客様に対して、付加価値を与えられる存在でありたいと考えています。

私たちだけで成立させるのではなく、あくまでお客さまと共に創っていく。

お客さまに、本来の力を存分に発揮していただくための、ブランディング、ツール制作、戦略立案などをしていく事が、私たちの役割です。

 

2.”軸”

この+マーク、縦軸が少し太くなっているのが分かるでしょうか。

1人の人として、そしてチームとして自立し、軸をブラさない。芯を通すことの大切さ、誠実さを表現しています。

 

3. “柔軟性、多様性があるチームであるように”

この+マークで、チェックのパターンやラインなどができるようにしています。これは1つでも、複数でも使えるマークで、使い方によって見え方が大きく異なります。

私たちはこのマークのように、柔軟性を大切にし、時代や状況によって考え方、見方、制作方法を改善し、常に変化していくことのできるチームです。

また、1人でも大勢でも成り立つと同時に、同じ世界観を共有できるチームです。

Blue Moon Design ロゴ汎用

 

さいごに

 

いかがでしょうか。

こんな思い入れのあるロゴマーク。

創業時、悩みに悩んで私自身が制作したものです。

今もこのロゴを使用していますが、

デザインは時代の変化でも変わってくるため、

そろそろマイナーチェンジも考えようと思っています。

 

あ、ちなみに、tomokoの”t”でもあるんです。笑

 

そんなロゴマークと一緒に、初歩を忘れずに、みんなで成長していきたいと思います。

頑張ります!

 

これからも、BLUE MOON DESIGN をよろしくお願い致します♪